医療費控除を受けるには?明細書の書き方や必要書類、確定申告のやり方

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投稿日:2018年2月23日 更新日:

医療費控除

平成29年分の医療費控除を受けるには、年末調整を行った人も行っていない人も自分で確定申告にて医療費控除の申請が必要です。

今年の提出期限は3月15日木曜日まで!

実は、平成29年分より医療費控除の内容が変更になっていることをご存知ですか?

早速解説していきたいと思います。

確定申告をするなら、国税庁の確定申告書等作成コーナー
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kakutei.htm



医療費控除の改正内容!「セルフメディケーション税制」が追加!

医療費控除が変わりました

まず、選択できる医療費控除が2種類になりました。

・従来通り医療費に対する「医療費控除」
・医薬品購入に対する「セルフメディケーション税制」(医療費控除の特例)

こちらは両方受けれる訳ではなく、どちらかを選択して控除を受けることができます。

ですので両方に該当する場合は、より控除額が大きくなる方を選ばないと逆に損をしてしまう結果になりますので注意が必要です。

また、医療費控除に該当しなくても、セルフメディケーション税制の申請をすることで所得控除が出来る人もいます。

まずはあなたがどちらに該当するのかを見ていきましょう。

医療費控除の明細書の記入例はこちら
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/info-iryouhikoujo.htm


医療費に対する「医療費控除」とは?

医療費控除とは

こちらは今まで通りの医療費控除の内容になります。

<申請出来る人>

・年間(平成29年)の医療費が10万円以上の人(10万円を超えた金額が控除対象)
・本人だけではなく、家族の医療費も合算して計算できる※

※生計を一にしている家族、親族に限ります。(お財布が一緒の家族)
※一緒に暮らしていない場合も、お財布がひとつであれば合算可能

また、所得が200万円未満の場合は総所得金額の5%を超えた金額が医療費控除の対象となるので、年間の医療費が10万円を超えていなくても申請できる場合があります。

<控除となる対象金額>

最高200万円まで
・(実際に支払った医療費の合計額 – Bの金額) – Aの金額で求める

A 10万円(または、総所得金額の5%)
B 生命保険などの、入院給付金や健康保険などの、高額療養費・家族療養費・出産育児一時金など

つまり、保険でお金が出た場合などはその金額を該当する医療費から引いて計算をする必要があります。ですが、保険金が該当の医療費より多かった場合に他の医療費より引く必要はありません。

例)
・入院費 6万円
・入院給付金 8万円
・歯の治療費 12万円

の場合、

(歯の治療費 – (入院費 – 入院給付金))- 10万円=医療費控除対象額
(12万円 – (6万円-8万円※マイナス分は0として計算))- 10万円=2万円

という計算でOKということです。

<対象となる医療費>

・医師や歯科医師による治療費、診療費
・治療や療養に必要な医薬品購入費用(市販の医薬品も)
・病院や診療所など入院や通院のための交通費
・あん摩マッサージ指圧師など、資格を持った人による治療の施術費
・保健師、看護師、准看護師による療養上の世話の費用
・助産師による分べんの介助料、妊娠中の定期健診、出産費用
・レーシックの費用、美容目的ではないインプラントの費用

などが対象の医療費に当たります。

基本的に治療が目的であれば医療費控除の対象となります。

詳細は国税庁のサイトに記載がありますので詳しく知りたい方は目を通してみてください。

医療費控除の対象となる医療費(国税庁サイト)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1122.htm

<対象とならない医療費>

逆に対象外となる医療費の例は下記になります。

・美容整形の費用
・歯のホワイトニングや美容を目的とした歯科矯正
・予防接種の費用や、人間ドックなどで異常が見つからなかった際の費用
・疲労回復や健康増進のために購入したビタミン剤など
・電車やバスで行けるのに利用したタクシー代、自家用車のガソリン代、駐車場代
・リラクゼーションなど治療以外の目的によるマッサージ等の施術
・入院時に自己都合で希望した際の差額のベッド代
・自己判断による妊娠中絶費用
・近視や遠視の矯正のためだけの眼鏡代やコンタクトレンズ代

など、基本的に予防や美容に当たるものは対象外となり、治療の目的に関係ない自己都合によるものは医療費控除の対象外となります。


医薬品購入に対する「セルフメディケーション税制」とは?

セルフメディケーション税制とは

国民のセルフメディケーションの推進を目的として創設されたセルフメディケーション税制は、健康管理や疾病予防として購入している市販の医薬品などに適用される医療費控除の特例です。

いつもの薬局やドラッグストアで購入していた風邪薬や鼻炎薬など市販薬にも適用されるので注目されています。

今年(2017年分)行う確定申告より控除の選択が可能ですが、実際には9割の人が知らなかった…という調査結果が現在出ています。

普段、薬をよく購入する人にとったらとても勿体ないことなのでどんな内容なのかしっかり把握していきましょう!

<申請できる人>

下記条件を満たせば、申請が可能です。

・本人または、本人と生計を一にする家族や親族
・年間(平成29年)に対象となる医薬品を12,000円以上購入した人
・確定申告する本人が、その年に下記いずれかの健康診断または予防接種を行った人

1:勤め先などの定期健康診断(事業主検診)
2:健康保険組合や市町村国保などが実施する健康診査(人間ドック、各種健診など)
3:予防接種(定期接種または、インフルエンザワクチン)
4:特定健康診査(いわゆるメタボ検診)
5:がん検診

健康の保持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組が必要なので、証明書の提出も必要になります。健康診断や予防接種を受けていない人は対象外となります。

<控除となる対象金額>

最高8万8千円まで
・対象医薬品の購入金額 – 12,000円 = 控除される金額

例えば、課税所得400万円の人が対象医薬品を年間2万円購入した場合

2万円 – 12000円 = 8千円(課税所得から控除される額)

よって減税額は
・所得税:1600円減税(控除額8千円×所得税率20%=1600円)
・住民税:800円減税(控除額8千円×住民税率10%=800円)

上記の場合、還付される金額は2,400円となります。

所得税率は、その人その人の所得金額によって変わりますので計算する場合は確認が必要です。国税庁のサイトで確認が出来ますのでチェックしてみてください。

所得税の税率(国税庁サイト)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm

<対象となる医薬品>

・医師に処方された医薬品
スイッチOTC医薬品(市販で購入できる医薬品に転用された医薬品)

約1500品目以上の市販で購入できる、かぜ薬、胃腸薬、鼻炎用内服薬(花粉症の薬)、水虫・たむし用薬、肩こり・腰痛・関節痛の貼り薬などが対象となります。

ですが上記の2つの範囲の医薬品が対象となるため、市販で販売されている医薬品の全てが対象という訳ではありません。

また、一部のスイッチOTC医薬品には「セルフメディケーション税 控除対象」という共通認識マークが入っています。

マークの入っていない場合も対象となることがありますので、どの薬が当てはまるのか?全てを確認したい場合は厚生労働省のサイトより確認が出来ます。

セルフメディケーション税制対象品目一覧(厚生労働省サイト)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html#HID1

<対象外となるもの>

・スイッチOTC医薬品ではない市販薬
・健康診断や予防接種を受けた費用

こちらは全て対象外となります。

ちなみに、人間ドックなどを行った際、病気や異常を発見した場合に限り医療費控除の対象となります。病気等の発見が無い場合は予防となるため対象外です。

また、医療費控除とセルフメディケーション税制は重複して適用ができないため、より控除額が高いほうを申請しないと損をしてしまいます。

損をしないためにも「自分はどちらのほうが控除額が高いのか?」試算をする必要がありますが国税庁のサイトで金額を入力するだけで簡単に試算できます。

どちらにしようか迷った時は是非確認してみてください。

控除額(減税額)を試算する!(国税庁サイト)
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/info-iryouhikoujo.htm#simulate



医療費控除の改正内容!「領収書不要、明細書必要」

領収書不要、明細書必要

医療費控除で変更になった点がもう一つあります。

それが、今まで提出が必要だった「医療費の領収書」の提出が不要になったことです。

ですが、下記条件が追加になりました。

1:明細書の提出が必要(領収書を元に作成)
2:領収書は5年間自宅等で保管(提出を求められることも)

ということです。

医療費控除の明細書って何?と思った人も必要書類とともに紹介しますので確認してみてください。

医療費控除を受けるための必要書類

医療費控除の明細書

まず、医療費控除を受ける場合は下記の確定申告書類の提出が必要になります。

・確定申告書A(所得などを記載)
・医療費控除の明細書(領収書を元に作成)
・添付書類:本人確認書類(個人番号の証明のために必須)

上記に伴い、必要になる書類は下記の通りです。

・源泉徴収票
・医療費の領収書
・マイナンバーカードまたは、通知カード(個人番号が分かるもの)

また、所定の事項が記載された、医療費通知(医療費のお知らせ)を提出することによって明細書の作成がさらに簡単にできます。

詳しくは国税庁のサイトより確認してみてください。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/info-iryouhikoujo2.htm

医療費控除を受けるための明細書の書き方

医療費控除の明細書の書き方

明細書は、領収書や医療費通知を元に自分で作成します。

1:医療を受けた方の氏名
2:病院・薬局など支払先の名称
3:医療費の区分
4:支払った医療費の額
5:4のうち生命保険や社会保険などで補填される金額

こちらを1件ずつ記入していきますが、1と2ごとにまとめて記入することができます。

医療費控除の明細書のダウンロードと記載例は下記より確認が可能です。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/pdf/ref1.pdf

ネットからの申請が便利!

こちらは手書きで自分で書いて提出することも可能ですが、国税庁の確定申告等作成コーナーを利用すれば画面の表示に従って入力するだけで作成が出来ます。

確定申告書Aの作成も一緒にできるので、パソコンを使ってネットで作成するのが一番簡単な方法です。

また、医療費の領収書の枚数が多い場合は専用の「医療費集計フォーム」(エクセル)に入力して確定申告書等作成コーナーにて読み込むことで簡単に明細書の作成も可能です。

24時間、いつでも、好きな時間に自宅で作成できるので開庁時間内に税務署へ行き作成をする手間が減りとても便利です。

まずは確認をしてみてください。

確定申告書等作成コーナー(国税庁サイト)
https://www.keisan.nta.go.jp/h29/ta_top.htm#bsctrl

医療費集計フォームのダウンロード(国税庁サイト)
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/iryouhikoujo.htm


セルフメディケーション税制を受けるための必要書類

セルフメディケーション税制の明細書

セルフメディケーション税制を受ける場合は下記の確定申告書類の提出が必要になります。

・確定申告書A(所得などを記載)
・セルフメディケーションの明細書(領収書を元に作成)
・添付書類
:本人確認書類(個人番号の証明のために必須)
:一定の取組を行ったことを明らかにする書類※提示でも可能

上記に伴い、必要になる書類は下記の通りです。

・源泉徴収票
・医療費の領収書(レシート)
・マイナンバーカードまたは、通知カード(個人番号が分かるもの)
・予防接種や検診、健診の領収書、予防接種済み証または結果通知表

どういったものが一定の取組を行ったことを明らかにする書類になるのかは国税庁のサイトに記載がありますので確認してみてください。

一定の取組を行ったことを明らかにする書類(国税庁サイト)
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/info-iryouhikoujo3.htm#section4

セルフメディケーション税制を受けるための明細書の書き方

セルフメディケーション税制の明細書の書き方

明細書は、領収書やレシートを元に自分で作成します。

1:取り組み内容について
・取組内容(チェックを入れる)
・発行者名

2:医薬品等の購入費の明細
・薬局などの支払先の名称
・医薬品の名称
・支払った金額
・支払った金額のうち生命保険や社会保険などで補?される金額

3:控除額の計算
・支払った金額合計(A)
・保険金などで補填される金額合計(B)
・差引き金額(A)-(B)=(C)
・医療費控除額(C)- 12000円(最高8万8千円/赤字のときは0円)

領収書を元に1件ずつ記入しますが、薬局などの支払先の名称ごとに1つの行へまとめて記入することができます。

セルフメディケーション税制の明細書のダウンロードと記入例は下記から確認が出来ます。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/pdf/ref2.pdf

また、こちらも医療費控除と同様にネットで簡単に確定申告書の作成&明細書の作成が可能です。

表示された画面に従い操作していくだけで作成ができるので、確定申告等作成コーナーを是非活用してみてください。

なお、作成した申告書は印刷をし郵送などで税務署へ提出が可能です。

自宅にコピー機が無い場合も、コンビニのネットプリントを利用して印刷することができるので安心して利用してください。

確定申告書等作成コーナーはこちら(国税庁サイト)
https://www.keisan.nta.go.jp/h29/ta_top.htm#bsctrl



まとめ

平成29年分の医療費控除より内容が変更となり、医療費控除がより身近になりました。

特にセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)は、会社などで健康診断を受けている人なら気軽に利用が出来る所得控除となっています。

普段、風邪薬飲みますよね?頭痛薬などが必須な人も居たり、花粉症の人は花粉症の薬を市販で買うことも多いのではないでしょうか?

そういった市販薬や医師から処方された医薬品を年間12,000円以上購入していれば利用できる医療費控除となります。

ですが良く知らない人もまだまだ多いのがセルフメディケーション税制です。

従来の医療費控除と、セルフメディケーション税制は両方申請できないためどちらを利用するか?自分で選択する必要もあります。

まずはどれくらい控除されるのか?簡単な試算をしてみましょう!

国税庁のサイトから簡単に出来るので必見です。

控除額(減税額)を試算する!(国税庁サイト)
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/info-iryouhikoujo.htm#simulate

また、確定申告はとても面倒臭いイメージがありますが今ではネットを使って簡単に確定申告書類の作成が出来る時代になっています。

私も実際に操作をしてみましたが、全部画面に書いてあるのでとても分かりやすかったです!

むしろ手書きのほうが自分で計算などしなくてはいけないので面倒だと思いました。ネット入力なら全て自動でやってくれます。

まだ使ったことのない人も、国税庁の提供している確定申告書作成コーナーは必見です!

医療費控除の申請をするなら確定申告書作成コーナーで!
https://www.keisan.nta.go.jp/h29/ta_top.htm#bsctrl

当記事があなたの確定申告の参考になりましたら幸いです。

 

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